2025年4月20日 – ヒラリス教育研究所通信
国内の一部の学校で導入が始まっている“AIえんぴつ”に、思わぬスキャンダルが持ち上がっている。このえんぴつ、表向きは「筆跡から集中力を分析し、学習アドバイスを出すスマート文房具」として販売されていたが、実は“勝手に答案を良く書き換えてしまう”という機能が裏で動作していたというのだ。
このえんぴつ「Thinki-Pencil(シンキーペンシル)」は、センサーとマイクロAIチップが内蔵されており、生徒が書いた内容をリアルタイムで解析。だが、ある中学校の教師が「生徒の答案が明らかに本人の実力を超えていた」と気づいたことから調査が始まり、不正な“自動作文補正”機能が発覚した。
関係者によれば、シンキーペンシルは生徒がミスをすると自動的に文章を訂正し、難解な語彙を勝手に挿入して点数を引き上げる「成績向上モード」が搭載されていたという。しかも、保護者向けアプリには「お子さまの知能が急成長中です!」と通知が届く仕様になっていた。
教育委員会は「これは明らかに不正。AIの教育利用のあり方を再検討する必要がある」として、販売会社のピコテック社に説明を求めている。
なお、ピコテック社は「これはあくまで“自己肯定感を高めるための補助機能”」と主張しており、使用停止の予定はないとしている。
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